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画像、建築物及び内装の意匠について(経済産業省HPより)

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公開日:2020年11月16日

画像、建築物及び内装の意匠について(経済産業省HPより)
令和元年改正意匠法において拡充された保護対象(表示画像、建築物及び内装の意匠)について、初めて意匠登録がされたと経済産業省から発表がありました。

目次

  1. 意匠登録の概要
  2. 弊所弁理士のコメント

意匠登録の概要

【画像意匠】
登録番号 意匠登録第1672383号
意匠に係る物品 車両情報表示画像
権利者 株式会社小糸製作所

【建築物意匠】
登録番号 意匠登録第1671773号
意匠に係る物品 商業用建築物
権利者 株式会社ファーストリテイリング

登録番号 意匠登録第1671774号
意匠に係る物品 駅舎
権利者 東日本旅客鉄道株式会社

【内装意匠】
登録番号 意匠登録第1671152号
意匠に係る物品 書店の内装
権利者 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

登録番号 意匠登録第1671153号
意匠に係る物品 回転寿司店の内装
権利者 くら寿司株式会社

なお、上記登録意匠の詳細については、以下の経済産業省のHPをご参照ください。
表示画像
建築物・内装

弊所弁理士のコメント

ここ最近、日本の情報通信技術分野でも第5世代異動通信システム「5G」のサービスが開始され、完全自動運転や遠隔医療への期待感が高まっています。特に、製造業では、IoTとの連携によって、高性能のロボットや製造ラインを5G経由で遠隔操作することで製造工程の効率化・省力化が可能となることに大きな期待を寄せています。

そうした中、これらを操作するための端末機器の画面に表示されるウィンドウ、アイコン及びボタン等の組み合わせからなる表示画像(グラフィカルユーザーインターフェイス/GUI)のデザインは、ユーザーの効率的な操作の実現や、効果的なリアクションを実現させるうえで非常に重要なものとなっていることから、表示画像をどのようにデザインするかは、競合他社との差別化を図るなど、効果的なビジネス戦略の実現において、とても重要な要素の一つとなっています。

また、小売業界や飲食業界などでは、各企業のコンセプトのもと、店舗(建築物)を独自のデザインで建造して多くの人を呼び寄せるとともに、店舗の内装を、コミュニティ要素を取り入れたデザインにリニューアルしたりすることなどで、競合他社との差別化を図っています。

このように、ビジネスにおける「デザイン戦略」の位置づけは、これまで以上に重視される傾向にあるといえることから、皆様におかれましても、是非この機会に、「デザイン戦略」の一つでもある意匠登録出願について、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

意匠登録出願等について、ご質問やご不明な点などがございましたら、是非お気軽に当事務所までお問い合わせいただけますと幸いです。