よくある質問 - ライセンス

自身でライセンス契約をするデメリットとは?
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Q

自身でライセンス契約を行う場合のデメリットについて教えてください。

A

  • 権利の内容や有効性等について十分な分析がなされず、事前交渉において有利に交渉を進めることができない。
  • 契約内容が適切でないことから、無用な紛争に巻き込まれてしまう。
    (権利が無効にされた場合に契約当事者の一方から譲渡代金の返還を求められてしまう等)
  • 当事者が交渉に不慣れな場合、双方の妥協点が見つからず無駄な交渉が延々と繰り返される。
    (時間だけがかかり、結局、交渉がまとまらないで終わる等)

弁理士による詳しい解説

弁理士 児玉 道一

これらのデメリットが生ずるのは、権利の内容や有効性、相手方の状況等に関する分析が十分になされていないことが原因と考えられます。そこで、このような事態を防止するためには、

  1. 権利の内容(権利の発生時期、権利の存続期間、権利の具体的内容等)
  2. 権利の有効性(無効理由があるか等)
  3. 相手方の現状(事業内容、他の取り扱い製品、販路、取引先、売上等)
  4. 市場の現状(製品に対する需要者のニーズ、競合他社の状況等)
  5. 他の法律的な規制の有無

等を十分に検討することが必要です。
そして、これらの内容を十分検討した上で事前交渉及び契約書の作成を行うためには、契約関連法規や知的財産関連法規等に精通し、かつ、将来のあらゆる事態(法的リスクや経済状況等)を想定することのできる経験が必要となります。

したがって、事前交渉を有利に運び、適切な契約を締結するという観点からすれば、これらを直接自ら行うよりかは、やはり、知的財産及び交渉・契約の専門家である弁護士・弁理士に対応を依頼する方が得策といえるのではないでしょうか。

また、事前交渉や契約書の作成作業は複雑であり、大変な時間と労力を要するものです。 よって、このような観点からしても、弁護士・弁理士に対応を依頼する方がより効率的に契約をまとめることができ、結果として高いコストパフォーマンスの実現が可能となることから、弁護士・弁理士に依頼するメリットは大きいといえます。